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東京, 2014年7月8日 - (ACN Newswire) - マーカスエバンズが開催するHospital Management Japan Summit 2014に議長としてご参加頂く真野先生にお話をお伺いしました。
インタビュー: 多摩大学大学院 教授; 医療・介護ソリューション研究所 所長 真野俊樹先生
「日本における外国人向けの適切な医療提供分野の成長は間違いないでしょう。」と語るのは多摩大学大学院 教授、医療・介護ソリューション研究所 所長の真野俊樹先生。今回は、真野先生に「変容する病院経営とその環境、求められる病院経営」についてご意見をいただきました。
- 国家戦略としての医療産業化について、今後どのような市場成長が予想されますでしょうか。
メディカルツーリズムのみならず、観光などといった海外旅行客や企業誘致の増加などにより日本に外国人が増加することは間違いありません。そして、これまで日本における外国人向けの適切な医療が提供されていなかったわけですから、この分野の成長は間違いないでしょう。
また、JCIなどの国際標準認証を受ける医療機関の増加、JMIP(Japanese Medical Service Accreditation for International Patients)といった外国人患者受け入れに対して努力している病院への認証も始まっています。
一方で、保険外併用療養の拡大や患者申し出療養といった形で最先端医療も拡大し、さらに日本の医療産業としての成長は進むであろうと考えます。
- では、医療産業化の上で、病院経営における課題、期待される要素は何でしょうか。
病院において経営感覚が乏しいことが問題だと思われます。ここで言っている経営感覚は金儲けに対する嗅覚が鋭いという意味でも、診療報酬の変化に敏感という意味でもなく、外部環境の動きに対して的確に内部組織の変革を行っていく、リーダーシップ、およびその基礎になる情報や人材教育を意味しています。こういった経営感覚が日本の病院に育っていなかったのも無理はなく、ひとつには病院の規模の問題、利益率の問題が挙げられます。こういった情報を得るための基盤を整えるにはそれなりの余裕がないと実現性がないという意味です。逆に、米国などの病院、アジアの病院では急速に病院の規模が拡大しています。日本の病院でのこれからの動きが期待されるところです。
- 変容する病院経営の中で、病院が企業から参考にできることは、どのような点でしょうか。
効率と質を両立させるような経営手法であると思われます。典型的なところではトヨタ生産方式(リーン生産方式)が挙げられます。これは、米国やスウェーデンなどでは病院経営に通常取り入れられている考え方です。それらの国でも、当初、製造業の手法、ましてや自動車産業の手法を病院に取り入れるとは何事か、といった議論もありましたし、現在もすべてそれが払拭されているわけではないようでありますが、着実に取り入れられていっている手法です。この例は一例であり、その他にも効率と質を両立させる上で企業から学ぶものは多いと考えられます。
マーカスエバンズサミットについて
マーカスエバンズサミットは、各企業の役員・部門長の方々とソリューションプロバイダー企業間の戦略的な情報共有・異業種交流の架け橋を、世界に先駆けて行っています。世界有数のビジネス戦略、各業界大手上場企業のシニア・マネジメント層による基調講演やケーススタディー並びにパネルディスカッションにて、幅広く議論いたします。個別ミーティング・スケジューラー・ウェブサイト上にて、現在のビジネス環境下における課題に合わせ、スポンサー企業とデリゲートの方々との間でOne-to-One Meetingsを、事前にアレンジしていただくことが可能です。世界中のリゾート地において開催され、数多くのネットワーキングの機会、交流の場を設けており、それぞれの業界の最新動向及び企業間の情報交換が効果的に行うことができるよう綿密に構成されています。
お問い合わせ: 猿渡 映有 アジア太平洋地区サミット マーケティングマネージャー マーカスエバンズ メール: AkinaoS@marcusevanskl.com
Topic: Trade Show or Conference
Source: Marcus Evans group
Sectors: Daily Finance, Daily News
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