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Tuesday, 25 November 2014, 16:30 HKT/SGT | |
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全国で2番目、西日本初の集束超音波による本態性振戦治療の治験をスタート |
東京, 2014年11月25日 - (ACN Newswire) - インサイテック・ジャパン株式会社(本社:東京都八王子市、以下「インサイテック」)は、この度、愛媛県松山市の医療法人和昌会 貞本病院(理事長・院長:貞本和彦 所在地:愛媛県松山市竹原町)が、同社のMRガイド下集束超音波治療機器「エクサブレート・ニューロ(ExAblate(R) Neuro)」(以下「エクサブレート」)を西日本エリアで初めて導入し、本態性振戦の治療に関する臨床研究を同院と共同で実施することを発表いたします。本機器による本態性振戦の臨床研究は西日本初、全国でも2か所目となります。
和昌会貞本病院では、平成25年12月25日にエクサブレートを導入致しました。脳神経外科部長 伊賀瀬 圭二 医師が、エクサブレート臨床開発部長となり、先生の指導の下、手や頭などが意思に反して震える原因不明の運動障害である本態性振戦の症状に悩む患者さまを対象にした臨床研究を実施する予定です。今回の臨床研究は症例数10例を予定しており、本年11月1日より参加者の募集が開始されています。臨床研究終了後は、研究結果を踏まえ、継続的な治療の提供が検討される予定となりました。
エクサブレートの導入および臨床研究の見通しに対して、上記和昌会 貞本病院エクサブレート臨床開発部長の伊賀瀬 圭二 医師は、次のように述べています。「本態性振戦は、強い震えにより、物がつかめなかったり、文字が書けなかったりする病気で、日常生活に非常な不便を強いられる病気です。これまで、主に内服薬や定位脳手術による治療が行われて来ましたが、十分な効果が得られなかったり、時間と共に効果が薄れて来たりする問題がありました。今回のエクサブレートによる治療では、頭部を切開することなく治療ができることに加え、放射線ではないので、繰り返し施行することができる利点があります。現在は、臨床試験の段階であり、治療できる患者さんには、厳密な条件がありますが、この臨床試験を通して、将来はその他の治療にも応用できる可能性があります。現在、強い震えでお困りの高齢者の方は、一度当院ふるえ外来を受診して頂き、治療適応に関して、診断を受けることをお奨めします。」
インサイテック・ジャパン株式会社の日本・韓国統括ジェネラル・マネージャーであるヤイール・バウアーは、以下のように述べています。「今回、和昌会 貞本病院が当社のエクサブレートを導入し、本態性振戦の患者さまの症状改善に向け共同研究を開始できることを大変嬉しく思っています。本態性振戦は高齢者に多い症状であるため、負担の大きい頭蓋骨の切開を伴わない集束超音波による治療が選択肢の一つとして確立することで、多くの患者さまのメリットになることを願っています」
本態性振戦とは、自分の意思に反して手や足が震える運動障害の一種で、高齢者人口のかなりの割合に見られるともいえる症状です。重篤化すると運転や食事などの日常動作が困難になりQOLの低下を招く要因となり得ます。認知度が低く他の病気と誤って診断されることも多く、今後治療のニーズの高まりが予想される病気の一つです。
インサイテックのMRガイド下集束超音波治療機器「エクサブレート」は、頭蓋骨を傷つけることなく、体外から振戦の原因となる患部に集束超音波を照射することで、治療を行います。そのため出血や感染の心配がなく、患者さまの術後回復もごく短時間で済むとみています。
なお、日本では他に、新百合ヶ丘総合病院(院長:笹沼仁一、所在地:神奈川県川崎市)にてエクサブレートが導入され、本態性振戦治療についてインサイテックとの共同研究が行われています。
■ インサイテック(InSightec)について
インサイテック(InSightec Ltd)は、MRガイド下集束超音波治療(MRgFUS)のパイオニアとして、この画期的な治療法の普及に努めています。1999年にGEヘルスケア(当時GEメディカルシステムズ)とエルビット・メディカル・イメージングの合資会社として設立され、MRガイド下集束超音波治療器「エクサブレート(ExAblate(R))」の開発や様々な臨床への応用を進めてきました。現在までに、研究開発に約2億ドルを投資し、追加申請中のものを含め90以上の特許を取得しています。イスラエルの港町ハイファの近くにあるティラット・カーメルに本社を置き、米国ウィスコンシン州ミルウォーキーとテキサス州ダラス、ヨーロッパ、アジアに支社を構えています。
インサイテック・ジャパン株式会社は、インサイテックの日本支社として2005年3月に設立されました。MRガイド下集束超音波治療器エクサブレート「ExAblate(R)」の臨床的・技術的なサポートを日本国内および韓国における導入病院に対して行っています。
■ 和昌会 貞本病院について
昭和46年3月、中四国では初めて脳神経外科を中心とした、耳鼻咽喉科、内科・循環器科、放射線科、リハビリテーション科の専門病院として開設されました。昭和55年には、貞本和彦院長は国産CTスキャナ開発研究(日立メディコと共同)により、日本医師会最高優功賞を受賞しています。また、平成元年11月には、中磁場MRA研究(日立メディコと共同)により、北米放射線学会賞(RSNA,Certificate of Merit賞)を受賞しています。平成7年には建物を新築し整った入院施設および検査設備を誇り、現在は、訪問看護・訪問介護など在宅介護サービスにも力をいれた運営を行っています。平成17年3月からは全国に先駆けてGE社3テスラMRI装置を、さらに愛媛県下で初めて64列VCT、フラットパネルDSA、VOLUSON 4D超音波診断装置などを導入し、未破裂脳動脈瘤の診断治療の他、脳・心臓血管センターとして、愛媛大学抗加齢センターの3テスラMRIドックの委託も受け、地域医療活動に従事しています。 この他、日本脳神経外科学会専門医訓練病院・日本脳卒中学会専門医研修教育病院などとしての活動も行っております。
ご参考:
<MRガイド下集束超音波治療について> MRガイド下集束超音波治療(MRgFUS)とは、集束超音波とMRIの2つの技術を組み合わせた画期的な治療法です。虫眼鏡で光を一点に集めるのと同様に、エクサブレートを使って体外から集束超音波を照射して標的組織を治療します。放射線の被曝がないため、何度でも繰り返し治療が受けられます。治療はMRI画像を元に行うため、正確な位置に照射することができ、また照射中の温度上昇も確認しながら治療することができます。
<「エクサブレート・ニューロ(ExAblate(R) Neuro)」について> 「エクサブレート・ニューロ(ExAblate(R) Neuro)」はインサイテックが開発したMRガイド下集束超音波治療機器です。現在、本態性振戦、パーキンソン病に伴う振戦、神経障害性疼痛などの脳神経疾患など、様々な臨床応用に向け臨床研究が進められています。
【報道機関からのお問い合わせ先】 インサイテック 広報代理: クレアブ・ギャビン・アンダーソン株式会社 今井・渡辺・寒田 電話: 03-5404-0640 Email: InSightec@kreab.com
Topic: Research and development
Source: INSIGHTEC
Sectors: BioTech
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