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Wednesday, 10 July 2013, 15:00 HKT/SGT | |
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学齢期(7~9歳)の児童は1日当たりのオメガ3脂肪酸の摂取量を増やすべき ~オックスフォード大学観察研究~ |
Columbia, MD, 2013年7月10日 - (ACN Newswire) - ※本リリースは、7月10日に発表されたリリースの抄訳版です。
英国オックスフォード大学で最近行われた観察研究で、長鎖オメガ3、特にDHA(ドコサヘキサエン酸)の血中濃度が高いことが、読解力や記憶力の高さと関連するという報告がされました。研究チームは、食事でオメガ3の摂取量を増やすことにより、学校の成績が標準に達していない7~9歳の健康な児童に有益な効果がもたらされるとしています。
最近、「英国児童の認知能力・認知行動の低下に長鎖オメガ3脂肪酸の血中濃度の低下が関連―DHAオックスフォード学習および行動(DOLAB)調査の断面観察分析」と題する論文が、考査付き科学雑誌「PLOS ONE」に掲載されました。この観察分析は、オックスフォード大学がDSMニュートリショナル・プロダクツ社からの助成金により行った自主研究です。
断面観察研究
オメガ3の血中濃度と児童の読解力、記憶力および行動との関連性を調査することを目的とし、英国オックスフォードシャー州の公立学校から募集した、読み書き能力が標準より劣るものの他の能力は標準的な7~9歳の健康な児童493名を母集団としました。
調査結果概要
● 今回の手掌採血テストは英国の児童に対して初めて行われたもので、その血液サンプルから、サンプル母集団の平均血中脂肪酸値はDHAが1.90%、EPA(エイコサペンタエン酸)が0.55%で、オメガ3脂肪酸値はDHAとEPAの合計で2.46%であることがわかりました。この値は、成人が健康な心血管活動を維持するために必要とされる4%を下回る結果だと、研究チームは報告しています。
● DHA濃度が低いことと、読解力(p≦0.042)や記憶力(p≦0.001)が低いことに関連性が認められました。
● DHAの低濃度は、親が認識する児童の反抗行動(p≦0.0001)や情動不安定(p≦0.0001)との関連性が認められました。
● 研究者が各児童の食生活に注目したところ、魚を食べる回数が週2回未満である児童が88.2%にのぼり、まったく食べない児童が9%であったことが親の報告からわかりました。
読解力の評価には、British Ability Scales〔英国能力尺度〕(BAS II)のWord Reading Achievement〔読解習熟度〕サブテストが使用されています。また、記憶力の測定には、BAS IIのRecall of Digits Forward〔数字記憶(順行)〕およびRecall of Digits Backward〔数字記憶(逆行)〕サブテストが使用されています。行動の測定には、コナーズ評価尺度(CPRS-L、CTRS-L)を使用して親と教師の双方によるADHD型症状の評価が行われています。
DOLAB介入試験
DHAオックスフォード学習および行動(DOLAB)による無作為化プラセボ対照臨床試験の一部として観察研究が行われ、読解力が標準以下の児童において食事による藻類由来DHA摂取量を増やすと、読解力や行動に有意な改善が見られることが明らかになりました。サブグループ集団で肯定的な結果が得られたのを受けて、読解力が標準以下(20パーセンタイル未満)の児童のサンプル数を増やして検証するために、現在オックスフォード大学で継続調査が行われています。
一生を通じて重要なDHA
DHAは、全身に存在する多価不飽和オメガ3脂肪酸の一種です。DHAは脳の主要な構造脂肪であり、最大で脳内オメガ3脂肪の97%を占めています。DHAを適度に摂取することは、幼児から成人まですべての人にとって有益であることが、数多くの研究で確認されています。DHAは脳の健康にとって、人の一生を通じて重要であることが証明されています。
魚を食べるのが週2回に満たない児童のために、親は、魚以外に由来するDHAを含むサプリメントや強化食品・飲料を与えて補給することができます。DOLAB介入試験で使用されているlife'sDHA(TM)は、植物性の持続可能なDHA補給源で、何百種類ものサプリメントや強化食品・飲料に含まれています。life'sDHAの詳しい情報は www.lifesdha.com をご覧ください。
DSM-Bright Science. Brighter Living.(TM)
Royal DSMは、科学をベースとして健康、栄養、材料分野で活躍しているグローバル企業です。ライフサイエンスとマテリアルサイエンスにおける独自の技術を組み合わせることで、経済的繁栄、環境問題への取り組み、そして社会の発展を促進し、DSMと関わる全ての人々にとって持続可能な価値を創造します。また、DSMは食品や栄養補助食品、パーソナルケア、飼料、ファーマシューティカルズ、医療 機器、自動車、塗料、電気・電子機器、ライフプロテクション、代替エネルギー、バイオ素材などのグローバル市場において、顧客企業の業績向上・維持に貢献できる革新的なソリューションを提供します。年間の純売上高はおよそ90億ユーロで、NYSE Euronextに上場しており、社員数は23,500名です。詳細については www.dsm.com をご覧ください。
【プレスリリースに関する問い合わせ】 Royal DSM 広報代理 エデルマン・ジャパン株式会社 伊藤、須藤 電話: 03-6858-7711
【メディア担当】 DSMニュートリショナル・プロダクツ アンソニー・マーティン 電話: +1-410-818-6999 電子メール: Anthony.martin@dsm.com
トピック: Research and development
Source: DSM
セクター: Healthcare & Pharm
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