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GeoMelt(R)システムは放射性および有害廃棄物の実証・試験・処理を行う柔軟性を備えたガラス固化のプラットフォーム |
東京, 2016年7月26日 - (JCN Newswire) - 【英国セラフィールドおよび米国カリフォルニア州アーバイン、2016年7月25日(現地時間)】英国国立原子力研究所(NNL)とキュリオン社は、国立原子力研究所のセラフィールドサイトにある中央研究所のGeoMelt(R)容器内ガラス固化(ICV(TM))施設が、2年間の共同プロジェクトの最終マイルストーンであるコールドおよびアクティブ試運転を6月に成功裏に完了し、廃棄物の受け入れが可能になったことを発表しました。この結果として、英国国立原子力研究所とキュリオン社の共同チームは先週、初めての商業べースの溶融を実施し、英国原子力廃止措置機関(NDA)の(模擬の)腐食したマグノックス燃料スラッジと汚染土壌を混合して処理できることを実証しました。
| 英国国立原子力研究所セラフィールドサイト、中央研究所のGeoMelt(R)システム |
| 溶融の各段階 |
コールドおよびアクティブ運転は、システムの試運転プログラムの一環として、中央研究所がセラフィールド社とNDAの費用を負担した実施試験として行われました。最終の試運転は6月10日に完了し、11月に行われた英国国立原子力研究所のコールドのワーキントン施設でのモックアップ試験を含む試運転プログラムを完了しました。いずれのケースにおいてもシステムは安全に、また高い信頼度の下で稼働し、この設計において目指した目標を達成しました。広範囲にわたる試運転プログラムには、事前通電システムのチェック、安全性評価、およびGeoMelt(R)が1990年代より米国、英国、日本、およびオーストラリアで生成した26,000トンを超えるガラスから得られた実績を反映したものが含まれています。
英国放射性廃棄物インベントリーには、GeoMelt(R)での熱処理に適した30万トンを超える中レベルと低レベルの廃棄物が含まれています。GeoMelt(R)は、廃棄物の様々な形態を同時に処理できるという他にはない能力を有しており、汚染土壌や無機イオン交換メディアなどの負の遺産をガラス形成体という正の遺産にすることができます。またこの技術によれば、廃炉措置中のプラントの多くに存在する、放射性汚染アスベストスのガラス化と安定化も可能です。他の処理方法とは異なり、GeoMelt(R)は廃棄物の体積を小さくすると共に侵出がないより優れた形態の廃棄物を作り出し、梱包、保管、取り扱い、輸送、および廃棄に要する費用を削減します。この結果として廃棄物ストリームの管理と処分のためのライフサイクルコストを低減できます。
英国国立原子力研究所の廃棄物管理および廃炉措置担当ディレクターであるニック・ハニガンは、次のように述べています。「このたび汚染物質処理の実証・試験・処理が可能になったGeoMelt(R)は、我々の使命の達成において重要な役割を果たしています。それは、現状では処分方法が確定していない難しい廃棄物ストリームを含め、廃棄物ストリームの管理・処分にかかるライフサイクルコストを改善するオプションを評価するという使命です。キュリオン社との協力を通じて、世界レベルの科学者およびエンジニアが結集し、有害廃棄物と放射性廃棄物の処理を加速させることができます。」
キュリオン社の創業者であるジョン・レイモントは、次のように述べています。「英国国立原子力研究所との協力の下に、世界中の放射性廃棄物を対象として解決策を作り出すイノベーションセンターである同研究所の中央研究所にGeoMelt(R)システムを設置できたことを誇らしく思います。英国国立原子力研究所で行われている卓越した取り組みは米国、日本、および欧州の有数の意思決定者からの敬意を集めており、我々はこの新しいシステムを世界中の原子力発電施設を対象にGeoMelt(R)の有効性を示すため活用する計画です。」
英国国立原子力研究所は2014年、放射性廃棄物および放射性物質のクリーンアップと管理に関して協力することを目的として、英国原子力廃止措置機関、米国エネルギー省原子力エネルギー局および環境管理局との協定に参加しました。
英国国立原子力研究所について
英国国立原子力研究所は、燃料製造および発電から再処理および廃棄物処理・処分を含む、全ての核燃料サイクルを網羅する幅広い技術製品およびサービスを提供しています。その業務の大半は英国北西部にあるサイトに集中しており、西カンブリア州で2番目に大きな産業雇用主となっています。 燃料サイクル全体における原子力の経験は1万人年を超え、世界トップレベルの原子力研究開発施設と相まって、英国の原子力産業が安全かつ効率的に費用効果の高い方法で運営するための専門技術を提供します。詳細については、 www.nnl.co.uk をご覧ください。
キュリオン社について
キュリオン社は、放射性および有害廃棄物にアクセスし、分離し、安定化させ、環境中から隔離する技術ソリューションを構築しています。キュリオン社の技術およびエンジニアリング能力は、世界中で最も困難な原子力・有害廃棄物を処理するためのプラットフォームを提供しています。2008年に設立されたキュリオン社は、最適化された資源管理の世界的リーダーであるヴェオリア・グループの一員です。世界中に174,000人を超える従業員と年間約250億ドルの売上を持つヴェオリア・グループは、地域社会と産業界の持続可能な発展に貢献する、水、廃棄物、およびエネルギー管理ソリューションを設計、提供しています。キュリオン社はカリフォルニア州アーバインに本社を置き、ワシントン州リッチランド、アイダホ州アイダホフォールズ、テキサス州ヒューストン、コロラド州ラブランド、英国アビンドン、および日本に子会社を置いています。詳細については www.kurion.com をご覧ください。
※当資料は、2016年7月25日 (米国現地時間) に発表したプレスリリースを日本語に翻訳したものです。
報道機関からのお問い合わせ先 英国国立原子力研究所 Adrian Bull +44 (0)7894 836 553 adrian.j.bull@nnl.co.uk
Gareth Thomas +44 (0)7740 819 728 gareth.x.thomas@nnl.co.uk
キュリオン社広報代理 エデルマン・ジャパン株式会社 美坂・伊藤 Tel: 03-4360-9000 Fax: 03-4360-9001 Email: Saiko.Itoh@edelman.com
トピック: Press release summary
Source: Kurion, Inc.
セクター: Nuclear, Design Process, Electronics, Engineering, Energy, Alternatives
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