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アジアの主要経済国のビジネスリーダーはより控えめな見通しを示す 一方、オーストララシアでは世界で最も高い信頼感を記録 |
香港, 2017年8月8日 - (JCN Newswire) - 世界中のトップ経営者のリーダーシップ組織であるYPOは本日、2017年第2四半期にアジア地域のビジネスリーダーの信頼感がわずかに低下したことを発表しました。 画像: http://bit.ly/2fobqyT
アジアのYPO Global Pulse信頼感指数は1.8ポイント下げ61.5ポイントとなりました。第1四半期に2.1ポイント上昇し、改善が見られましたが、そのほとんどを戻す展開となりました。
概して、アジア地域の見通しは2016年1月以来60ポイント台前半で横ばいで推移しています。同地域の経済状況は安定しており、来年度もGDPや雇用の穏やかな成長が見込まれ、この状況が継続することが推測されます。
アジア地域の見通しは、グローバル指数とほぼ同等の水準でした。グローバルの総合スコアは0.5ポイントと小幅に低下し62.0ポイントでした。
信頼感指数の下落傾向は、程度に差はありますが、アジア地域の主要経済各国で見られました。インドでは信頼感はわずか0.6 ポイント低下し65.4ポイントとなり、ほぼ同水準で推移しています。この水準でインドは世界上位10カ国の経済で最も高い信頼感を維持しています。
アジア最大の経済大国である中国では信頼感は2.4ポイント下げ2015年10月以来最低値となる59.2ポイントを記録しました。日本の見通しも低下し、信頼感は1.2ポイントと小幅に低下し、過去1年間で最低の54.5ポイントとなりました。
また、アジアの新興国経済の信頼感も低下しています。過去6ヶ月間に景況感に大幅な改善が見られましたが、部分的に戻す展開となりました。ASEAN諸国のYPO Global Pulse信頼感指数は、5.2ポイント下げ60.8ポイントでした。特にシンガポール、マレーシア、インドネシアでより控えめな見通しとなりました。
YPO会員でJMP Advisorsの会長を務めるJairaj Purandareは、次のように述べています。「アジア地域全体で景況感がわずかに低下したものの、全体的には比較的ポジティブであることに注目すべきです。同地域の先進国、新興国経済におけるビジネスリーダーは、社会政治的状況とグローバル経済全体の先行きを見極めながらも、依然として、来年度も成長の見通しに楽観的な見方を示すでしょう。」
アジアにおける重要な調査結果
アジア地域CEOは収益成長に強気、しかし雇用、固定資産投資には慎重 YPO Global Pulse主要3指標である販売、雇用、固定資産投資に基づいて、今後12ヶ月間における自社の見通しを尋ねたところ、アジア地域のビジネスリーダーはポジティブな見方を維持しました。YPOアジア販売信頼感指数は2017年第2四半期に0.6ポイント上昇し、70.9ポイントとなりました。ほぼ4分の3(72%)のCEOが今後1年間に売上の増加を見込んでおり、それに対して減益を予想したのはわずか1%でした。
しかしながら、雇用、固定資産の見通しについては、アジア地域CEOはそれほどポジティブな見方を示していません。YPOアジア雇用信頼感指数は3.0ポイント低下し、本調査開始以来8年間で最低値となる55.3ポイントを記録しました。わずか4分の1(28%)の回答者が今後12ヶ月間に人員を増やすとの見通しを示し、一方、大多数(66%)が人員数は変わらないと回答しました。
YPOアジア固定資産投資信頼感指数は3.9ポイント下落し2015年10月以来最低値となる59.3ポイントとなりました。今後12ヶ月間の見通しについて、41%の回答者が固定資産投資を増加させる見通しを示したのに対し、52%が投資額は変わらないと回答しました。
経済状況は短期で改善の見通し 本調査によってアジアの短期的な経済状況について明るい兆候が明らかになりました。大多数(53%)のCEOは今後6ヶ月間で経済情勢が改善すると確信しています。一方、経済・事業環境が悪化すると予測したのはわずか10%にとどまりました。
オーストララシアにおける重要な調査結果
オーストララシアは過去最高の信頼感を記録 オーストララシアにおけるYPO Global Pulse信頼感指数は、3.6ポイント上昇し、本調査開始以来8年間で最高値となる67.0ポイントを記録し、世界で最も信頼感が高い地域となりました。
オーストララシアのビジネスリーダーは、自社の短期見通しについて強気な姿勢を示しています。4分の3(75%)のCEOが、今後12ヶ月間に売上高の増加を見込んでいるのに対し、残りの4分の1が売上は現状維持すると予測しました。雇用に関しては、半数(51%)のビジネスリーダーが今後12ヶ月間に人員を増やすとの見通しを示し、一方、残りの半数(49%)が人員数は変わらないと回答しました。
今後2四半期における自社を取り巻く経済・事業状況を尋ねたところ、オーストララシアのCEOの40%が経済状況は改善すると予測しています。45%が経済環境はほぼ変わらないと回答し、経済・事業環境が悪化すると予測したのはわずか15%でした。
グローバル評価
世界的に見ると、YPO Global Pulse信頼感指数は2017年第2四半期に0.5ポイント低下し62.0ポイントとなりました。米国の信頼感はポジティブ領域でしっかり推移し、わずかに1.6ポイント下げ63.3ポイントとなり、カナダでは信頼感は0.8ポイント上昇し62.9ポイントを記録しました。
EUにおける信頼感は2.1 ポイント上昇し、本調査開始以来8年間で最高値となる63.0ポイントを記録しました。一方、EU域外の欧州におけるCEOの信頼感は大幅な改善を示し、8.5ポイント上げ60.3ポイントとなりました。これは主に、第1四半期に主な原因となったスイスの景況感が完全に反転したことによるものです。
その他、ラテンアメリカでは信頼感は2.1ポイント上昇し2014年1月以来最高値となる59.2ポイントとなりました。アフリカでは1.9ポイント小幅上昇し56.3ポイントを記録しました。この数値は過去2年間で最高値であるにもかかわらず、アフリカは世界で2番目に信頼感が低い地域にとどまりました。
中東・北アフリカでは4.5 ポイント下げ、史上最低の50.7ポイントを記録し、世界で最も信頼感が低い地域となりました。
YPO Global Pulse 信頼感指数
2017年7月の最初の2週間に実施したこの四半期ごとの電子調査では、アジアの139人とオーストララシアの51人を含む世界中の最高経営責任者1,161人から回答を集めました。この調査の方法論や世界各地の結果に関する詳細については、 http://www.ypo.org/globalpulse/ をご参照ください。
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