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2019年9月20日 11時00分 JST
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Source: ISID
ISIDなど5社、訪日外国人向け観光型 MaaS「くるり奈良」実証実験を開始
奈良の魅力を AI が自動配信、誘客・移動・回遊をシームレスに連携

東京, 2019年9月20日 - (JCN Newswire) - 株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:名和 亮一)、株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:有馬 浩二)、ActiveScaler Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEO:Abhay Jain)、奈良交通株式会社(本社:奈良県奈良市、代表取締役社長:植田 良壽)および一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会(所在地:東京都港区、代表理事:小島 薫)は、訪日外国人を主な対象として、旅の出発地(シンガポール)から目的地(奈良)まで、飛行機、リムジンバス、奈良市内周遊バス、タクシーなどの交通網をスマートフォンで検索・予約・決済できる観光型 MaaS(Mobility-as-a-Service)「くるり奈良」の実証実験を、2019 年 10 月 1 日より 12 月末まで実施します。なお本実証実験には、公益社団法人奈良市観光協会が奈良の観光情報提供で協力します。

「くるり奈良 Web」(左)と「IMRIDE」(右)の画面イメージ


ユーザー体験の流れ(イメージ)

■実証実験の意義とねらい■

昨今、地方の人口構造の変化や物流ニーズの拡大などを背景に、交通分野の課題解決策として MaaS に注目が集まっています。本実証実験では、インバウンド観光に焦点を当て、一次交通(飛行機)と二次交通(リムジンバス、奈良市内周遊バスなど)をシームレスに統合した観光型 MaaS により旅の利便性向上を図ります。また、出発前や旅行中の観光客に AI を活用して奈良の魅力を伝える画像を配信し、周遊や滞在時間拡大を促す仕組みを構築します。

具体的には、奈良各所の SNS 映え画像を AI が自動配信する Web アプリ「くるり奈良 Web」と、気に入った場所への交通手段の検索、チケット予約・決済、目的地ナビゲーションなどの機能を提供するスマートフォン向けアプリ「IMRIDE(アイエムライド)」を用いて、シンガポールから奈良への誘客・移動・周遊をシームレスに連携させます。これにより、訪日外国人のユーザー体験向上を図るとともに、域内周遊や滞在時間の少なさといった、奈良エリアの抱える課題を解決するサービスの創出を目指します。

■観光都市としての奈良の課題■

奈良には、東大寺をはじめとする 8 つの世界遺産など豊かな観光資源が東西に広がり、毎年数多くの外国人観光客が訪れています。市内を訪れる外国人観光客数は平成 19 年からの 10 年間で約 4 倍に増加※1するなど好調に推移していますが、著名な観光名所がある東エリアでの短時間滞在が多く、域内消費につながりにくいという課題を抱えています。国土交通省近畿運輸局などの調査では、訪日外国人の奈良の平均滞在時間は関西 2 府 4 県で最小の4.7 時間に留まり、大阪(62.5 時間)や京都(25.5 時間)を大きく下回っています※2。今後さらに増加が見込まれる訪日外国人に向けて、奈良の東西に跨る周遊を促し、滞在時間や域内消費の拡大につなげていくことが、地域経済活性化に向けた重要なテーマとなっています。

■実証実験の概要■

実施期間 2019 年 10 月 1 日~2019 年 12 月末(予定)

実施エリア 〔出発地〕シンガポール全域 〔経由地〕関西国際空港、バスタ新宿〔目的地〕奈良市内周遊パス利用可能エリア

使用するアプリ
1)Web アプリ「くるり奈良 Web」
- 利用料金: 無料
- 配信形式: Web サイト( https://kururi-nara.com/ )上での提供
- 利用可能期間: 2019 年 10 月 1 日~2019 年 12 月末(予定)
- 対応言語: 英語、中国語(簡体字・繁体字)、日本語
2)スマートフォン向けアプリ「IMRIDE」
- 利用料金: 無料(アプリ内購入あり)
- 配信形式: Android 版(10 月 1 日より Google Play からダウンロード可能)
- 動作環境: Android 版 Android OS 6.0 以降
- 利用可能期間: 2019 年 10 月 1 日~2019 年 12 月末(予定)
- 対応言語: 英語、中国語(簡体字・繁体字)、日本語

主な機能、特徴
1)Web アプリ「くるり奈良 Web」
- Instagram で配信されている奈良の画像から、SNS 映えする景色やアングル、インフルエンサーによる投稿などを AI が自動抽出して配信
- 奈良市観光協会が持つ観光情報を配信
- アンケート登録・収集
2)スマートフォン向けアプリ「IMRIDE」
- 住所、施設名の入力による奈良市内へのルート探索※3
- 「くるり奈良 Web」で気に入った画像の場所へのルート探索※3
- 海外と日本国内間の航空路線予約・決済※3
- 関西国際空港、バスタ新宿と奈良市間の高速バスの予約・決済※3
- 奈良市内周遊パスの購入
- 各種交通のチケット表示(一部路線では QR コードを用いたバスチケットのもぎり機能有り)

対応可能な交通機関と操作
https://www.acnnewswire.com/topimg/Low_ISID1909192.jpg

検証ポイント 両アプリの提供を通じて訪日外国人のシームレスな観光周遊が促進され、奈良市西エリアへの行動変容が起きるか、滞在時間が増えるかを検証します。

参加特典 期間中、関西国際空港から奈良市内へのリムジンバス(関西空港交通/奈良交通)、もしくはバスタ新宿から奈良市内への高速バス(関東バス/奈良交通)のチケットを「IMRIDE」で購入された方に、もれなく奈良市内周遊パス(500 円相当)が付与されます。

※1 出典: 「平成 29 年 奈良市観光入込客数について」(2018 年 7 月 24 日発表、奈良市サイト
http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1532407013566/index.html )より抜粋
※2 出典: 「訪日外国人旅行者向け 関西統一交通パス「KANSAI ONE PASS」のデータ分析結果の公表」(2017 年 4 月 18 日発表、国土交通省近畿運輸
局サイト http://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/content/000007573.pdf )より抜粋
※3 タクシールート検索機能はインクリメント・ピー株式会社が提供する MapFan、飛行機の予約・決済機能は GDS(Global Distribution System:世界中の航空会社やホテルなどの予約・発券ができるコンピュータシステム)、高速バスの予約・決済機能は株式会社工房が提供する座席予約システム「発車オーライネット」との API 連携により実現します。

ユーザー体験の流れ(イメージ)
画像: https://www.acnnewswire.com/topimg/Low_ISID1909193.jpg

■各社の役割と今後の展望■

電通国際情報サービス
ビッグデータ・人工知能(AI)・ロボティックスなど先進テクノロジーの街づくりへの適用を推進しています。本実証実験では、実験全体の企画・プロデュース、共感画像を AIで自動抽出するエンジンを実装したWeb アプリ「くるり奈良Web」の開発、スマートフォンアプリや他サービスとの連携を担います。今後さらなる MaaS 領域の取り組みを進め、社会やまちの課題解決、活性化への貢献を目指します。

デンソー
外部パートナーと連携しながら、MaaS 領域に必要となるクラウド技術や車載技術の開発を進めています。本実証実験では、パートナー企業であるアクティブスケーラ社と連携します。また、サービス事業者のニーズ調査や顧客受容性の課題を検討し、MaaS 技術開発に生かすことで、新たなモビリティ社会の実現を目指します。

ActiveScaler Inc.(アクティブスケーラ)
ActiveScaler Inc.はシリコンバレーを拠点とする MaaS ソリューションプロバイダーです。グローバルからローカルへのシームレスで効率的なモビリティサービスの実現をミッションとしています。国境を越えたマルチモーダルな交通手段のプランニング・予約決済機能およびデジタルチケットの発券を可能とするアプリケーション「IMRIDE」を開発しました。本実証によりまずはシンガポールからスタート。順次アジアの主要都市へのサポート拡大を予定しています。

奈良交通
創業以来、奈良県を中心に地域の方や観光客の皆様の足を、安心安全をモットーに担ってまいりました。本実証実験では、リムジンバス、奈良市内の路線バス網など実験フィールドの協力を担います。増加の一途をたどる訪日外国人旅客にストレスのない移動を提供し、快適な滞在をしていただくことで、より一層の観光振興を図ってまいりたいと考えております。また今回の実証実験で得た知見を活かし、今後の地域交通の活性化に取り組んでまいります。

運輸デジタルビジネス協議会
本実証実験は、協議会のワーキンググループの一つである「WG03 MaaS への取り組み」の一環として実施され、協議会は参加各社間の調整とアドバイザリーを担います。今後、さまざまな MaaS が登場してきますが、実際の移動サービスを提供する運輸事業者やサービス利用者にとって、より良い公共交通、移動サービスの実現となることを期待しています。

<報道機関お問い合わせ先>
株式会社電通国際情報サービス
コーポレートコミュニケーション部 李、赤瀬
TEL:03-6713-6100
Mail:g-pr@isid.co.jp

トピック: Press release summary
Source: ISID

セクター: Cloud & Enterprise
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