|
Wednesday, 5 February 2014, 08:30 HKT/SGT | |
| | | | Source: Lux Research | |
|
|
東京, 2014年2月5日 - (ACN Newswire) - 金属有機構造体(MOF)、先端高強度鋼、カーボンナノチューブなどの先進素材は新たな商品開発や既存商品への機能追加を可能にします。しかしながら、先進素材は商用化に長期間を要し、また普及のタイミングを予測するのは難しいとされています。
先端技術分野にて技術・市場動向調査を行うラックスリサーチ(本社:米国ボストン)は、このような課題を受け、先進素材の商用化のタイミングを予測する分析ツールをデザインしました。
本調査を担当したラックスリサーチのリサーチアソシエート、アンソニー・ヴィカリは、『熟した実を摘む:素材イノベーションライフサイクルを理解しテクノロジースカウティングを実施するには (Planning for Ripe Fruit: Materials Innovation Lifecycles as a Predictive Scouting Tool)』と題したレポートにて次のように指摘しています。
『先進素材の迅速かつ効率的な商用化を目指す技術開発者へのプレッシャーは日々高まっています。しかし新たな素材の多くは注目されながらも実用化に至らないものが多く、スケール導入の時期を見誤った投資家を失望させているのが現状です。将来性の高い新素材を発掘するためには、より懸命で長期的視野にたった投資計画が不可欠であると、テクノロジースカウティング担当者やベンチャーキャピタル投資家は考えています。』
ラックスリサーチでは、49の先進素材に対し、発明から商用化までの道のりを分析し、商用化を後押しする3つの要因を特定しました。また、既存の素材とグループ化し商用化の道のりを比較することで、調査対象の先進素材の商用化における重要なマイルストーン達成のタイミングを予測しました。以下が調査結果の一部です。
●量子ドットは2014年に商用化が始まる。QD Vision社やNanosys社はすでに大規模な製造が可能な製造プロセスを開発しており、大手OEMとディスプレイ向けナノメートルスケール結晶や半導体素材の製造に向けた提携を実施しています。圧電材の商用化の経緯と比較してみた場合、量子ドットの商用化は目前と言えるでしょう。
●マグネシウム合金板材はポリ乳酸商用化の道のりを追随。マグネシウムはアルミニウムよりも軽く、炭素繊維強化プラスチックよりも安価であるため、自動車産業には非常に魅力的な素材です。POSCO社とThyssenKrupp社によるマグネシウム合金板材分野での動きは、Cargill社やDow社が1980年代から1990年代にかけてポリ乳酸の商用化に向けて行った動きと非常に似通っています。このことから、マグネシウム合金板材は2017年時期に商用化が期待できると考えられます。
●グラフェンは2025年にピークを迎える。グラフェンは非常に注目されているにも関わらず、製造コストの高さと素子特性のばらつきが課題となっています。高性能高分子とグラフェンを比較すると、グラフェンの商用化はまだ時間が必要であり、電極や導電性複合材に一般的に使用されるようになるには2025年時期まで待つ必要があると予測されます。
『熟した実を摘む:素材イノベーションライフサイクルを理解しテクノロジースカウティングを実施するには (Planning for Ripe Fruit: Materials Innovation Lifecycles as a Predictive Scouting Tool)』レポートはラックスリサーチの先進素材インテリジェンスサービスにて提供しております。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。 http://www.acnnewswire.com/clientreports/474/20140205.pdf
関連URL 『Planning for Ripe Fruit: Materials Innovation Lifecycles as a Predictive Scouting Tool』レポート https://portal.luxresearchinc.com/research/report_excerpt/15290 ラックスリサーチの先進素材インテリジェンスサービス http://www.luxresearchinc.com/coverage-areas/advanced-materials.html
ラックスリサーチについて
ラックスリサーチは独自の研究と世界に広がるネットワークを駆使し、最先端技術分野における技術・市場動向調査を実施しています。世界中で研究開発に注力するトッププレイヤーに対し、オープンイノベーションおよびテクノロジースカウティングの実現をサポートしています。詳細については、弊社ホームページ( www.luxresearchinc.com )をご覧ください。
【本リリースに関するお問い合わせ】 ラックスリサーチ 戸口 久子 hisako.toguchi@luxresearchinc.com
トピック: Research / Industry Report
Source: Lux Research
セクター: Chemicals, Spec.Chem, Science & Nanotech
https://www.acnnewswire.com
From the Asia Corporate News Network
Copyright © 2024 ACN Newswire. All rights reserved. A division of Asia Corporate News Network.
|
|