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東京, 2014年10月27日 - (ACN Newswire) - マーカスエバンズが開催するCFO Japan Summit2014にご講演者としてご参加頂く石野氏にお話をお伺いしました。
インタビュー: 関西ペイント株式会社 代表取締役社長 石野博氏
「弊社が有するアフリカやインドといった地域での経験やノウハウをそのまま新しい地域へと導入することで独自のスピード感を実現しています。」と語るのは関西ペイント株式会社、代表取締役社長の石野博氏。今回は、石野氏に「スピード感を活かした新興国市場M&A戦略」について伺いました。
- 今後の南アフリカを含めた海外戦略にはどのようなコンセプトを持っていらっしゃいますか。
弊社のグローバル化は2000年頃から本格的に動き出しました。その流れとしましてはリーマンショック以前までは日系自動車メーカーを追いかけていた構図でしたが、成長戦略の加速には、自動車塗料に加えて、もう一つの事業の柱をつくることが必要と考えました。また、リーマンショックや東日本大震災などによる影響も鑑みると、事業ポートフォリオ強化も必要と考えました。そこで目を向けたのが建築塗料でした。建設塗料での成長地域への参入を検討したときに、成長期待が高く、主要プレイヤーが本格参入していなかったのがアフリカ市場だったのです。それが南アフリカ進出のきっかけです。
また、参入において需要を取り込むカギを信頼に基づくブランド認知と塗料の低コスト化と位置付けました。海外における建築用塗料は生活用品のような人々の生活に根付いたブランド認知が求められました。そういう意味では、買収した会社の優良なブランド認知の有無が非常に重要だと考えていました。
- スピード感のある海外戦略ですが、各国に広がるその技術をどのように有効活用することが理想と考えられますか。
今後、塗料は新中間層への広がりが予想されます。そこで、地域ニーズに対応したある程度のロープライスなものが普及すると考えます。そういった意味では、日本の高い品質や機能に軸足がかかった技術よりも、弊社が有するアフリカやインドといった地域での経験やノウハウをそのまま新しい地域へと導入することで独自のスピード感を実現しています。
各地域の事業展開において重要なのは、地域に根ざしてニーズに対応すること。一方、多様なニーズに対応することは、出自の異なるノウハウを持つことであり、これが我々の強みとなっています。グローバル展開にあたっては、これら多様な財産について、地域の垣根をなくして共有し、スピーディーに活用していくことが、市場ニーズに応えることにつながります。
- ここ5年のワールドマップがどのように変容していくと捉えていらっしゃいますか。
グローバルで見たとき、北米なども人口の増加により、それなりの需要拡大が見込まれますが、需要拡大の牽引役は、あくまで新興国が主役となります。この前提において、欧米に拠点を置くグローバルプレーヤーがそれぞれの本土ではなく新興国にマーケットを求めて進出、主戦場として参入を図ってくると捉えています。その後10年、15年とかけて、例えば南アフリカやインドなどといった国の周辺国へのマーケットの広がりをなし、本当の意味での新興国の需要拡大のピークを迎えると予想しています。今後5年くらいでどれだけ新興国市場をカバーできるかによって、将来の立ち位置は決まってくるものと思います。
マーカスエバンズサミットについて
マーカスエバンズサミットは、各企業の役員・部門長の方々とソリューションプロバイダー企業間の戦略的な情報共有・異業種交流の架け橋を、世界に先駆けて行っています。世界有数のビジネス戦略、各業界大手上場企業のシニア・マネジメント層による基調講演やケーススタディー並びにパネルディスカッションにて、幅広く議論いたします。個別ミーティング・スケジューラー・ウェブサイト上にて、現在のビジネス環境下における課題に合わせ、スポンサー企業とデリゲートの方々との間でOne-to-One Meetingsを、事前にアレンジしていただくことが可能です。世界中のリゾート地において開催され、数多くのネットワーキングの機会、交流の場を設けており、それぞれの業界の最新動向及び企業間の情報交換が効果的に行うことができるよう綿密に構成されています。
お問い合わせ: 猿渡 映有 アジア太平洋地区サミット マーケティングマネージャー マーカスエバンズ メール: AkinaoS@marcusevanskl.com
トピック: Trade Show or Conference
Source: marcus evans Summits
セクター: Daily Finance, Daily News
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