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2015年6月3日 16時20分 JST
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Source: Toyota Motor Corporation
TOYOTA GAZOO Racing 念願の初勝利へ向けル・マン24時間レースに挑戦

豊田, 2015年6月3日 - (JCN Newswire) - TOYOTA GAZOO Racingは、FIA世界耐久選手権(WEC)シリーズのハイライトとも言える、伝統のル・マン24時間レースへ向けての準備を整えました。

TOYOTA GAZOO Racing 念願の初勝利へ向けル・マン24時間レースに挑戦

約25万人もの観客を集める世界3大レースの一つ、ル・マン24時間は、今年83回目の開催を数えます。公道をコースの一部として利用し、常設サーキットの一部と組み合わせた13.629kmのサルト・サーキットで、LMP1に挑戦するメーカーのワークスチームが1年に1度、勝利を目指し戦う、世界で最も古い耐久レースです。

昨年のWEC年間世界チャンピオンであるトヨタは、2台のTS040 HYBRIDと共にル・マン24時間を戦うためにフランスに向かいます。ル・マン仕様の空力に特化してデザインされた2台は、空気抵抗の低減と最高速を最適化され、サーキットでの最高速度は時速330kmを超えます。シリーズの今季開幕2戦の仕様と比較すると、ル・マン24時間仕様のTS040 HYBRIDは、リアウィング、エンジンカバー及びフロント周りのボディワークに相違点が見られます。

TS040 HYBRID #1号車のドライバーは、世界チャンピオンであるアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミに、中嶋一貴が加わった3人。中嶋は昨年のル・マン24時間レースの予選で最速タイムを記録し、ポールポジションを獲得しています。

中嶋は5月初めに行われた第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースの練習走行で背中を痛めましたが、著しい回復を果たしました。彼は5月31日に行われたル・マンのテストデーに参加し、充分レースに耐えうる体調であることが確認され、自身4度目となるル・マン24時間レースに出走することが決まりました。

TS040 HYBRID #2号車は、ル・マン24時間で2勝を挙げているアレックス・ブルツと3度のポールポジション経験者であるステファン・サラザンにマイク・コンウェイを加えた3人。コンウェイは2度目のル・マン24時間挑戦であり、LMP1カーでは初参戦となります。

今年は、トヨタがワークスチームとしてル・マン24時間に参戦して30年目の記念すべき年です。30年前、初めてトヨタワークスがル・マンに挑戦したとき、その中の1台をドライブしていたのは中嶋悟。中嶋一貴の実父です。

2015年のル・マン24時間レースは、トヨタにとって17回目の挑戦となります。これまでの16回の挑戦の中で、40台の車両がレースを戦い、最高位フィニッシュは4度の2位(1992年、1994年、1999年、2013年)です。この中には、元F1チャンピオンのアラン・ジョーンズ、F1優勝経験者のエディー・アーバインや3度のル・マン勝者であるアラン・マクニッシュもトヨタ・ドライバーとして含まれています。

昨年のル・マン24時間レースでは、ブルツとサラザン、中嶋がドライブした#7号車は、ポールポジションからレース前半をリードしましたが、電装系のトラブルに見舞われリタイアに終わりました。デビッドソン、ブエミ、ラピエールの#8号車はアクシデントに見舞われながらも追い上げ、3位でフィニッシュしました。

トヨタにとっては厳しいスタートとなったWECの2015年シーズンですが、今季初勝利を目指し、チームはル・マン24時間レースへと挑みます。激しさを増すLMP1カテゴリーは、タフな戦いになることが予想されます。

しかし、ル・マン24時間レースにおいては、テストデーでの心強い結果だけでなく、完璧な準備と経験が必要です。それは、静かな期待と共に、チームが栄冠へ向けてレースに臨めるということを意味します。

ル・マン24時間という大イベントは、本当の耐久レースとしてのチャレンジとなり、トータルで35時間にもわたって走行することとなります。そのスタートは、6月11日(水)午後4時(日本時間午後11時)から4時間の公式練習走行を行い、その後、午後10時(同翌午前5時)から予選が始まります。

翌12日(木)にも、2回にわたり2時間ずつの予選セッション(午後7時と午後10時 : 同翌午前2時、午前5時)が行われます。決勝のスターティンググリッドはこれら3回の予選セッションの中での最速タイムで決定されます。

ル・マン24時間伝統のドライバーズパレードは、13日(金)の午後にル・マン市内で行われ、ファンにとってドライバーと近くで触れ合える貴重な機会となります。そして、14日(土)午前9時(同午後4時)からのウォームアップ走行に続き、現地時間午後3時(同午後10時)より、24時間レースのスタートが切られます。

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