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東京, 2020年4月7日 - (JCN Newswire) - 文部科学省が主催する「令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」において、富士通株式会社(注1)(以下、富士通)は、「大容量光送受信器のための非線形ひずみ補償技術の開発」で科学技術賞 開発部門 を受賞しました。また、株式会社富士通研究所(注2)(以下、富士通研究所)は、「数理科学と社会科学の融合による社会システムデザイン研究」で若手科学者賞を受賞しました。
科学技術分野の文部科学大臣表彰について 科学技術分野の文部科学大臣表彰は、文部科学省が、科学技術に関する研究開発などの中で顕著な成果を収めた者に対し、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲向上と日本の科学技術の水準向上に寄与することを目的として実施されるものです。
受賞者および受賞技術 1. 科学技術賞 開発部門:「大容量光送受信器のための非線形ひずみ補償技術の開発」 本部門は、実際に利活用され、日本の社会経済、国民生活の発展向上などに寄与している画期的な研究開発もしくは発明を行った者を対象としています。
受賞者: 星田 剛司(富士通 未来ネットワーク統括部 先行技術開発室 室長) 中島 久雄(富士通 未来ネットワーク統括部 先行技術開発室 マネージャー) 小田 祥一朗(富士通 未来ネットワーク統括部 先行技術開発室 マネージャー) 谷村 崇仁(富士通 未来ネットワーク統括部 先行技術開発室)
概要: 超高速光信号の光ファイバー伝送中に生じる非常に複雑な波形のひずみ(非線形ひずみ)に対して、摂動法(注3)と呼ばれる近似解析手法を適用することで波形歪みモデルの演算量を大幅に削減、実用化が困難と考えられていた非線形補償技術の実用化に世界で初めて成功し、1波長あたり毎秒100ギガビット以上の超高速光信号の伝送を実現しました。本技術により、通信キャリアなどの基幹通信網において、1本の光ファイバーで伝送可能な伝送容量と伝送距離を増大させ、ネットワークコストの低減が可能となりました。
2. 若手科学者賞:「数理科学と社会科学の融合による社会システムデザイン研究」 本賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究など、高度な研究開発能力を有する顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を対象としています。
受賞者: 大堀 耕太郎(富士通研究所 人工知能研究所 主任研究員)
概要: 様々な要素が絡みあう複雑な社会課題に対し、現場の課題を読み解く社会科学とAIなどの先端技術のベースとなる数理科学を融合し、課題に関係する多くの人々にとって公平で納得性の高いソリューションを導く方法論を構築しました。
例えば、空港や小売店の混雑緩和、顧客サポート業務のナレッジマネジメントといった実課題に対して、課題の洗い出しと数理モデルによる課題の可視化、およびソリューション開発とその評価までの一連のプロセスを実施することで、本方法論の有効性を検証しました。
今後、本方法論を地方都市や商業施設、企業組織などで発生する複雑性の高い課題に活用することで、AIをはじめとした数理技術による社会の持続的な発展に貢献していきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。 https://pr.fujitsu.com/jp/news/2020/04/7.html
概要:富士通株式会社
詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。
トピック: Press release summary
Source: Fujitsu Ltd
セクター: Electronics, Cloud & Enterprise
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