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カプセル地球帰還成功、拡張ミッションへ引き継ぎ |
東京, 2020年12月7日 - (JCN Newswire) - NEC、NECスペーステクノロジーおよびNEC航空宇宙システム(以下、NECグループ)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)が運用する小惑星探査機「はやぶさ2」の、2020年12月5日の地球帰還軌道上での探査機本体からの帰還カプセルの分離、同年12月6日未明の帰還カプセル大気圏突入、及び地上での帰還カプセル着陸の成功に関し、これら一連の帰還運用に技術支援を行い、「はやぶさ2」プロジェクト完遂の偉業に貢献しました。
NECグループが初号機開発で得た知見により様々な改良を施し、確実なものづくりに徹した探査機は、打ち上げから丸6年を経過した現在も大きなトラブルはなく、同年12月5日に軌道変更運用により地球圏離脱の軌道へと変更できました。また、この地球圏離脱の運用において軌道計画の具体化等の技術支援により、「はやぶさ2」拡張ミッションへの引き継ぎに貢献しました。
今回、7つの世界初を成し遂げた小惑星近傍での一連のミッション、さらに小惑星リュウグウの地表と地中のサンプルを収納したとみられるカプセルを地球へ帰還させたことなど数々の偉業を成し遂げえた「はやぶさ2」プロジェクトに、NECグループがメンバーとして貢献できたことはたいへん光栄なことです。
NECグループ各社の役割
NEC:小惑星探査機「はやぶさ2」の探査機システム全体や探査に必要な主要機器の開発・製造・運用の技術支援等(注1) NECスペーステクノロジー:探査機に搭載した通信機器・コンピュータ、データ処理装置等のハードウエア開発設計、組み立て・検査・試験等 NEC航空宇宙システム:探査機システム姿勢軌道制御系のソフトウエア開発、運用支援ツール等の地上系ソフトウエア開発、打ち上げ後のクリティカルな運用における技術支援
NECグループ 「はやぶさ2」プロジェクトメンバーのコメント
NEC 大島 武 (おおしま たけし、NECサイドを統括するプロジェクトマネージャ) 2回目の地球帰還の成功を、大変嬉しく思います。満身創痍の初号機から10年。若いメンバーも逞しく育ち、今日の快挙に繋がりました。このプロジェクトに関わり、応援してくださった全ての皆さんに感謝します。原始太陽系円盤に思いを馳せながら、待ってくださっていたサイエンティストの皆さんにバトンをお渡ししたいと思います。
NEC 益田 哲也(ますだ てつや、探査機システムを取りまとめるシステムマネージャ) 入社以来、設計からずっと携わってきたはやぶさ2ですが、カプセルを地球に届けることができました。とても長く大変な旅でしたが、皆様の応援、そしてこのプロジェクトに関わってきた大勢の方々の想いが、ミッション完遂につながったと思います。この経験・技術を生かして、今後の宇宙科学の発展にも貢献していければと思います。
NECスペーステクノロジー:眞山 新(まやま あらた、搭載機器の組み立て、検査等を担当、令和2年度「卓越した技能者(現代の名工)」表彰を受賞) はやぶさ2の歩みは自身の成長とも重なり、この帰還成功が長年宇宙のものづくりに携わってきた私の人生のなかで最も大きな出来事の一つとなりました。当社が開発・製造した数多くの搭載機器は、はるか遠くの宇宙でそれぞれの機能を果たし、多くの試練を乗り越え帰ってきました。この壮大なミッションに携われた喜びを多くの仲間と分かち合いたいと思います。
NEC航空宇宙システム:松岡 正敏(まつおか まさとし、帰還運用等で軌道計画を担当) この9月にイオンエンジンチームから受け取った襷を、困難な状況のなか豪州にて待ち受けている回収チームや小惑星サンプルを心待ちにしている科学者の皆さんに繋ぐことができ大変嬉しく思います。このプロジェクトをご支援くださった皆さんに感謝します。この後、10年にも及ぶ拡張ミッションが始まりますが、引き続き貢献できればと思います。
NECグループは、今回の小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトにおける様々な運用経験やシステム及び搭載機器類の軌道上実績をふまえ、引き続きJAXAの深宇宙探査をはじめとする宇宙科学分野を支援しつつ、日本の宇宙利活用の促進に取り組み、豊かで安心・安全な社会の実現を目指します。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。 https://jpn.nec.com/press/202012/20201206_01.html
概要:日本電気株式会社(NEC)
詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。
トピック: Press release summary
Source: NEC Corporation
セクター: Cloud & Enterprise
https://www.acnnewswire.com
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