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東京, 2023年2月27日 - (JCN Newswire) - 当社は、このほど、土砂災害や河川の氾濫などの豪雨災害の要因となる線状降水帯の発生を予測する気象庁(所在地:東京都港区、大林 正典 長官)様の線状降水帯予測スーパーコンピュータの構築を完了し、2023年3月1日より稼動開始します。
本システムは、国立研究開発法人理化学研究所(注1)(以下、理化学研究所)様と当社が共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」の技術を活用した「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX1000(注2)(以下、PRIMEHPC FX1000)」で構成し、総理論演算性能 約31.1ペタフロップス(以下、 PFLOPS (注3))を実現します。これにより、気象庁様が取り組む線状降水帯発生予測の大幅な精度向上に貢献します。
当社は、本システムを通じて、気象庁様が取り組まれる、より正確で迅速な線状降水帯発生予測の情報提供を支援し、豪雨災害における事前の備えや国民の早期避難につなげ防災・減災に貢献していくことで、安心・安全でレジリエントな社会の実現を目指します。
背景
豪雨による土砂災害や河川の氾濫などの自然災害が激甚化し、予期せぬ事態が常態化する中、積乱雲群により線状の降水域がほぼ同じ場所を数時間に渡り通過、または停滞することで豪雨をもたらす気象現象である線状降水帯の発生を予測し、警報や避難情報の発表を迅速かつ的確に行うなどの災害対策が急務となっています。
このため、気象庁様は、線状降水帯の予測精度向上などを早期に実現するために線状降水帯予測スーパーコンピュータを整備することとし、高性能、かつ高信頼な当社の「PRIMEHPC FX1000」の採用を決定しました。気象庁様は、2022年6月より理化学研究所様の「富岳」を活用し線状降水帯予測の技術開発を行われており、その成果が本システムに実装されることになります。
線状降水帯予測スーパーコンピュータの特長と主な構成
当社が構築する本システムは、スーパーコンピュータ「富岳」の技術を活用した「PRIMEHPC FX1000」24ラック(主系・副系各12ラック)で構成され、総理論演算性能は約31.1PFLOPSを有します。本システムは、スーパーコンピュータの世界ランキングである「TOP500」において50位内(注4))に主系と副系の2システムがエントリされる見込みで、国内5位相当の性能を2システム有するシステムとなります。また、ストレージシステムは、総容量42.3ペタバイト(注5)の高速ストレージで構成されています。
さらに、本システムは、地震や浸水など各種災害対策や強固なセキュリティ対策を講じた当社データセンターに設置されるため、24時間安定した運用管理による業務継続を支援します。
今後について
当社は、今後も、気象庁様の大規模な中枢システムである「地域気象観測システム(注7)」(通称:「アメダス」)など、ほかのシステム運用も含めて、気象庁様が取り組む「観測・予測精度向上のための技術開発」などの活動を包括的に支援していきます。また、これまで世界トップクラスのスーパーコンピュータの開発、提供を通じて培った技術や経験により、気候変動の影響により発生する水災害の防災・減災など、社会的課題の解決に尽力していきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。 https://pr.fujitsu.com/jp/news/2023/02/27-2.html
概要: 富士通株式会社
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トピック: Press release summary
Source: Fujitsu Ltd
セクター: Cloud & Enterprise
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