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欧州の配送ニーズに合わせ、従来の輸送用ユニットを薄型化 |
東京, 2024年6月6日 - (JCN Newswire) - 三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:伊藤 喜啓、本社:東京都千代田区、以下、三菱重工サーマルシステムズ)は、中小型トラックなどに搭載可能な薄型の電動式輸送用冷凍ユニット「TEKシリーズ」を、欧州販売会社であるMitsubishi Heavy Industries Thermal Transport Europe GmbH(MTTE、代表取締役:Bjoern Reckhorn、本社:ドイツ・オスナブリュック)を通じて販売開始しました。2019年度省エネ大賞「資源エネルギー庁長官賞」(注1)と2021年度日本冷凍空調学会「技術賞」(注2)を受賞した「TE20・30シリーズ」の搭載可能範囲を中小型の配送車両などにも拡大するため、小型化すると同時に冷凍能力・加温能力向上を実現したものです。
TEKシリーズでは、TE20・30シリーズでも高く評価されているプラグインハイブリッドシステムを採用しています。商用電源(プラグイン電源)と冷凍機専用発電機を併用することで、走行・停止など車両の状態に合わせ、プラグイン充電、走行充電とバッテリー運転の自動切り替えが可能です。また、冷凍機のバッテリー残量や庫内温度に応じて3つのモード(パワーセーブ、高効率、ハイパワー)に自動で切り替わります。車両の駐停車中やアイドリングストップ中にも冷凍機の運転が続けられるため、配送ドライバーは冷凍機の操作を行うことなく運転・配送に集中でき、食品や薬品の輸送で求められる高い水準で庫内温度を維持・管理することが可能です。
エバポレーター(注3)には新型ファンを採用し、風量と冷凍能力向上を実現するとともに、吹き出し口を最適化したことで、より短時間での目的温度の達成と庫内全体の温度維持を可能としました。マルチシステムも採用しており、サイズの異なる3種類のエバポレーターを、仕切りのある荷室内に設置し、荷物の量や中身に応じた適切な温度を複数設定できます。欧州の低外気地域における加温能力強化に対する要望には、回路変更により圧力維持機能を見直すことで対応。マイナス20℃の環境下での加温能力は「TE20・30シリーズ」と比べて約1.5倍向上しています。
世界的な新型コロナウイルスの感染拡大以降、欧州では、スーパーマーケットなどによるホームデリバリーや薬品の安全輸送という観点から、市内配送に最適な中小型トラックでの定温輸送に対するニーズが高まっています。TEKシリーズは、冷凍機の搭載スペースが少ないこれらの車両に積載可能なコンパクト性・汎用性を実現したもので、よりコンパクトな冷凍機を求める欧州の市場ニーズに応えます。
三菱重工サーマルシステムズは今後も、電動式輸送冷凍機のインバータ制御を活用した省エネ性や温度制御性の向上、ヒートポンプシステムやマルチシステムの利点を生かしたCO2削減と省エネに役立つ技術・製品開発などを通じて、物流業界の働き方改革、輸送効率化、環境性能などの課題に取り組み、安心安全な輸送の実現に力を注いでいきます。
URL https://www.mhi.com/jp/news/24060601.html
トピック: Press release summary
Source: Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
セクター: Energy, Alternatives, Engineering, Aerospace & Defence, Construct, Engineering, EVs, Transportation, Smart Cities
https://www.acnnewswire.com
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